基本的にネズミは全種類で日の出、日没の1時間後あたりに行動活性がピークになる「夜行性」であり、昼間に就寝する性質を持っています。ネズミは兎にも角にも寒さに弱いため、温かい場所を好みます。そのため、一軒家では屋根裏や壁の間に入り込んだり、飲食店では火元付近や冷蔵庫などの電気モータ系統がある電化製品付近に出現する傾向が高いです。さらに、ネズミは警戒心が高い上非常に知能が高く、捕獲しようとして逃がしてしまうと、ここは危険な場所と学習するため捕獲が難しくなる傾向が強まります。余談ですが、「ねずみ算術」という言葉があるようにネズミは短期間から爆発的に増加します。その数は驚くべきことに数学的に等比数列で表現することができる程です。
東京大学 数理研究科:ネズミ算出って知ってる?
■ドブネズミ
寿命:2~3年
■クマネズミ
寿命:1~2年
■ハツカネズミ
寿命:6か月~2年
※上記は、野生環境にあるネズミの寿命を示しています。
■ドブネズミ
地中(下水道やビル地下等)
■クマネズミ
高所(タワーマンション高層階や一軒家の天井裏)
■ハツカネズミ
あらゆる場所(農地、都市、一軒家、河川)
■ドブネズミ
動物性タンパク質を好む雑食です(パン・米などの穀物類・動物、及び魚の肉・チーズなどの発酵類・白菜などの野菜類)。
■クマネズミ
植物性タンパク質を好む雑食です(サツマイモなどのイモ類、柿やリンゴなどの果物類、お米などの穀物類、動物、及び魚の肉)。
■ハツカネズミ
植物性タンパク質を好む雑食です(サツマイモなどのイモ類、柿やリンゴなどの果物類、お米などの穀物類、動物、及び魚の肉)。また、一部の昆虫類も食べると言われています。
ネズミは1年中活動期です。ネズミは4月から10月頃まで外で活動的に過ごします。そして、11月から3月頃までは大半のネズミが温かさを求めビルの中、飲食店、一般家庭など屋根裏に侵入します。
■ドブネズミ
通年。妊娠期間21~24日(1度に平均8~9匹出産)
■クマネズミ
通年。妊娠期間20~21日(1度に平均6~8匹出産)
■ハツカネズミ
通年。妊娠期間20日(1度に平均5~6匹出産)
■身体的被害
ネズミが棲みつくと、その場所にサルモネラ菌、ペスト菌、レプトスピラの病原菌の様な細菌やイエダニが大量発生したりします。そのため、発熱、嘔吐下痢、皮膚病、感染症、アナフィラキシーショック等を引き起こす可能性があります。
■騒音被害
夜中に天井裏や壁の間に入り込み、ドタバタ走り回り騒音被害を起こします。人によっては不眠症や精神面に影響を与える場合があります。
■悪臭被害
屋根裏や壁の中でネズミが糞尿することや鼠の死骸により悪臭を放ちます。その際、二次被害として細菌やバクテリアが大量発生する可能性が高いです。
■食料被害
人間がいない間を狙って、食べ物を食い漁られます。その際、直接食べ物に触れることになるので感染症や寄生虫を媒介することもあります。
■火事被害
ネズミが電源コード等を噛んで、火災を引き起こす例が毎年全国で20件程度報告されています。(原因が特定されたのみの数)
■住居被害
家の断熱材、材木等を噛んだりちぎったりして家の資産価値を低下させます。